気まぐれ 香港~マカオ(裏)
ってわけで、最終回の”裏”でございまふ。
ちょっとダークな旅をいや刺激的な旅をしたというのか、
まあ普通じゃね?って感じなのかはわかりませんが、
桃頃と某嫁に関しては新鮮で楽しいものですた。
とりあえずガイドさんが言っていた”買い物”とは・・・・・・
まあ、ブランド品のS級。
とりあえずおもしろそうなのでその話に乗っかってみたものの、
車でとあるホテルに連れて行かれますた。
そこからいかにも怪しげな雑居ビルに歩いて移動して、
その雑居ビルの入口で、
「僕はここまで。あとは彼が案内するよ。」
とにこやかに言って、インチキ臭いガイドさんは街に消えていちゃいますた。
気がつけばすぐそばに15歳くらいの少年が立っており、
無言で”こっちについて来い”と言った感じで雑居ビルに入っていきます。
桃頃たちは「だいじょーぶかいな??」と呟きながらついていきます。
雑居ビルのエスカレータを下り、地下街へ。
怪しげな雑貨屋や洋服屋がありましたが、その奥に照明のついていない絵画屋があり、
少年はその絵画屋の前で立ち止まりますた。
で、周りをうかがいながら絵画屋の扉の鍵を開けて
”入れ”的な手振り。
ここまで来たんだったら行かなきゃ損だと中にはいると・・・・・
入口の扉に鍵が掛けられますた。
一瞬”マズイかな”と思ったのですが、アトノマツリ。
とりあえず少年はここで待てと奥に消えてしまいました。
そこは照明もついていない、誰の絵かもわからないような下手糞な絵が飾られた
2畳ほどのスペース。
奥には2つドアがあり、ひとつは少年が消えていった扉。
もうひとつはわかりません。
その時点で、某嫁はビビリまくり。
桃頃は「まー、殺されるってわけじゃあるまいし」と楽観的。
3分ほどで少年が戻ってきて、
出てきた扉でない方の扉の鍵を開けますた。
その部屋は久々に見たかの様な照明がこうこうと照らされており、
奥には全く興味のない桃頃でも知っているブランド品の数々が並べられております。
某嫁はそこにきて目を輝かせ、わぁ~~っと言っておりますた。
その少年は英語も日本語もほとんど通じず、
頼りは電卓のみw
少年はおもむろに1つの長財布を手に取り、100円ライターであぶりだしました。
どうやらA級以下では溶けたり燃えたりするが、S級は問題ないってなことを
呟きながら、どれでも1万円と。
突然、桃頃の左腕を取り、”これは本物か?”と聞いてきました。
「ホンモンだよ」と言うと、ニコニコしながら同じものを出してきて、
「本物、高い。これ安い。」と日本語で言ってました。
某嫁はその間、バッグに夢中になっており、鏡を見ながら買う気満々のご様子。
そこで気が付いたのですが、桃頃も某嫁も、こうなるとは思っておらず、
余計な現金はホテルに置いてきており、持ち合わせはありませんw
まあ、バッグ1個くらいは買えたかもしれませんけど。
そこで某嫁が「カードは使えるの?」なんてことを少年に聞いてしまい、
少年はまたどこかに消えてしまいますた。
「さすがにカードはマズイだろ?」
「だってお金持ってきてないもん。」
「だったら諦めろ。別に買わなきゃいかんわけじゃないし。」
「買わないと出してくれないとかないよね?鍵掛けられてるし・・・・・」
急に不安になったみたいッスw
で少年が戻ってきて「カードおk」と言ってましたが、
結局、持ち合わせがないからまた来るよと言って、その店?を出してもらいますた。
外に出るときも、少年はかなり慎重に周りを確認して、
”今だ!出ろ!!”的な感じですた。
その雑居ビルの通路で、すごくはしゃいでいる日本人の女の子達とすれ違い、
「あいつらも買いに来たんだな。うちらが買わなくても、他が次から次へと来るんだから、
気にすることはないよ。」
と少し不満そうでもありホッとしたようでもあった某嫁をなだめ、
海岸線をコーヒー片手に散歩してその地を後にしました。
関連記事