記録

2012年3月11日
朝起きたらメールが届いた。
実家に里帰り出産中の某嫁より”陣痛らしき痛みが来たので、夜中の3時頃病院に連絡したら
「陣痛が5分間隔になったらもう一度連絡ください」と言われた”とのこと。
まだ10分~15分間隔で聞いていた程の痛みでもないらしい。
そんな感じで1日中軽い?陣痛が続く。
予定日より2週間程早い。


2012年3月12日
変化なし。未だに10分間隔。
テレビで見たような悶え苦しむような感じではなく、全然耐えられる痛みとのこと。
ちょうど定期健診の日なので、ネホリハホリ先生に聞いてみたら?

定期健診の結果、産道は少し開いてきてるが、まだ赤ちゃんは下りてきてないとのこと。
某嫁曰く「もう少しかかるかな」と言うことなので、
予定していた会社の同僚(ザキさん)と夕食を食べに行くことに。

ザキさんも現在妊娠5カ月で、その話をしたら「早く言った方がいいんじゃない?」と
心配してくれたが、まだ家で待機してるとのことなので、パスタ食べながら
いろいろと情報交換し合った。
いつも頼む”海の幸のぺペロンチーノ”を食べたかったが、
急に呼びだされて駆けつけた夫がニンニク臭満載だったら申し訳ないので、
タラコとイカのスパゲティにしておいた。

「こうやって飯食ってる間に連絡が来れば、電車ですぐに行けるからいいのにね」
「そんな短時間で都合よくいかないだろ!?」

正直なところ呑気に他の女(妊婦・某嫁とも面識あり)と飯を食ってる夫もどうかと思うが、
なかなか連絡がスムーズに取り合えない状況で、ひとり自宅待機も気になって仕方ないので
誰かと話をしてるくらいの方が気が紛れて助かったと思う。

食事を終えて家に着くか着かないかくらいかの20時過ぎに某嫁よりメールが入る。
”今から病院に行きます。自宅待機でお願いします”

自宅待機と言うことは、まだ時間が掛かりそうということなのだろうか?
とりあえず自分の親にも状況をメールし、悶々としながら時間を潰す。
すでに22時。特に続報がない。
気になって義母の携帯に電話するも出ない。
自分の母親より電話が来る。
「あんた行かなくてもいいの?」
「状況もわからないし、自宅待機でと本人が言ってるんだから・・・・・」

23時過ぎに義妹よりメールが来る。
”ママだとレスポンス悪いから、私に連絡してください”とのこと。
その直後義母より電話が来る。
「まだ陣痛の間隔が短くならず、酷くもなってないみたい」
某嫁本人からもメールが届く。
”今夜はなさそう。明日の朝くらいかな”

それを聞いて明日の始発で病院に向かうことに決めた。


2012年3月13日
朝8時に病院に到着。
義母がエレベータ前で出迎えてくれた。
まだ5分間隔の陣痛だとのことで、助産師は今日明るいうちに産まれるといいねと
言っていたが、生まれる気配がまだない。
とりあえず義母と交代し、陣痛が来るたびに腰を摩り、落ち着いてるときに話してを
ひたすら繰り返す。
5分間隔には変化がない。
左手の筋肉にも疲労が溜まってきた。

何度か先生が診てくれるが、産道の開きが全開ではなく、赤ちゃんの下りてくる感じも
まだ少し掛かりそうだとのこと。
本当に明るいうちに産まれるのか?

15時になり、一旦家に戻っていた義母が来て付き添いを交代してもらう。
その間にタバコを吸いに外に出る。
その間にこのままだと母体の体力が弱まってしまうので、誘発剤を点滴すると医師からの説明があり、
義母が承諾したとのこと。
陣痛微弱?のようなハンコが押されていた承諾書に目を通す。

陣痛はどういうものはよくわからなかったが、5分おきに1分くらいの痛みが来るらしい。
赤ちゃんの心音や子宮の収縮?などを波形で拾う機械をつけてあったので、
陣痛への対応もスムーズに行えるようになった。
誘発剤を使用すると痛みが何倍にもなるらしい。
波形を見る限りでは完全に振り切っており、某嫁の苦しむ感じも今までとは違う。
西洋医学の凄さを思い知る。

16時15分、誘発剤投与開始から約1時間ほどで陣痛の間隔が1分~2分間隔になる。
そろそろナースコールして診てもらうと某嫁が言ったのと同時に義母が交代しようかと
やってきたので交代してもらう。

病院敷地内は禁煙なので、敷地外でタバコを1本吸い、缶コーヒーを飲む。
2本目を吸おうと口にくわえて火をつけようとしたときに携帯が鳴る。
「もう分娩室に入るって!」
「わかりました、すぐ戻ります」

なかなか来ないエレベータを待ち切れず、階段で5階まで駆け上がる。
すでに義母も陣痛室から追い出され、ロビーで待っているようにと言われたらしい。
某嫁が分娩室に入ってからすぐに陣痛室の荷物をまとめに行ったときは
「いきんで~~!!はい、いきんで~~!!」と助産師の声が聞こえたらしい。
あれは某嫁のだったのかは不明とのこと。
落ち着かないのか、義母がまた様子を見てくると陣痛室に探りを入れるが、
すでに静かになってたらしい。
「あれは別の人だったのかね?」
「さっき分娩室に入ったばっかだし、早すぎるしね」

たわいもない話で時間を潰す。

17時になろうかと言う時に、助産師らしき人に呼ばれる。
「おめでとうございます!!すごく元気な男の子ですよ!!」
A4を四つ切にしたわら半紙に身長・体重・性別が書かれた紙を受け取る。
16時39分 3064g 49.2cm ♂
分娩室に入って15分くらいで出てきてくれたらしい。
某嫁曰く「柔らかいウ○コさんしたときみたいに苦しくなかった」そうだ。

まあ、なんであれ母子共に無事で良かった。
ありがとう、そしてお疲れ様としか某嫁に声を掛けられなかったのが
若干情けないなと思ってしまった。
気の効いた台詞のひとつも考えておくべきだったか・・・・・・


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